自動車部品サプライヤー大手の「株式会社アイシン」様へ電子棚札を導入

2023.08.01 お知らせ

エンジニアリング商社の株式会社GRトレード(本社:東京都千代田区、以下GRトレード)は、自動車部品のグローバルサプライヤーの株式会社アイシン衣浦工場様(本社:愛知県刈谷市)へ電子棚札を納品しました。

自動車部品のグローバルサプライヤー「アイシン」様の概要

自動車工場に電子棚札を導入

トランスミッションやブレーキシステムをはじめとした自動車部品で世界トップクラスのシェアを誇る、自動車部品のグローバルサプライヤーです。世界20カ国以上に拠点を展開し、合計で約12万人の従業員がこの技術を支えています。

高品質な製品と革新的な技術により、自動車業界で評価されており、世界中の自動車メーカーに、主要な自動車部品を供給しています。

電子棚札で「1日に約1,000回」ある手書き作業を自動化

電子棚札の写真

今回、電子棚札の導入を決定したのには、以下2つの目的があります。

【狙い1】:端数管理による仕掛けと在庫管理の適正化とトレサビ確保の観点より、約1500品番もある製品の中から1日に1000回近く部品棚への投入の際の「手書きロスの解消」

【狙い2】:製品の入出庫時の「トレーサビリティのレベルの向上」

完成した製品を在庫の保管場所に格納する際に、在庫棚に設置している台帳に「手書き」で入出庫記録を書き換えておられましたが、手書きの運用では、書き間違いや読み間違いをしてしまったり、時間のロスが発生してしまったりと、業務効率化が急務となっていました。

電子棚札を導入したことで、1日に1000回前後ある投入作業の際に発生する台帳への手書き作業を廃止でき、電子棚札へリアルタイムで在庫と端数の「見える化」を実現できました。

アイシン衣浦工場様が改善された「在庫管理の手法」

自動車工場に電子棚札を導入

業務効率化までの具体的な流れとしては、まず在庫保管棚に電子棚札を設置し、電子棚札システムと在庫管理システムをAPI連携すると、電子棚札に現在の在庫情報が表示されます。

その後、完成した在庫を保管棚に格納する度に、電子棚札に掲載されているバーコードを専用端末で読み取り、操作することで、自動で在庫管理システムと電子棚札に在庫情報が追加されます。

この運用に切り替えることで、手書きによるヒューマンエラーの発生や時間のロスを抑制できます。

今回アイシン様にご採用いただいた事で、電子棚札が「表示器」として様々なアプリケーションがある事を再認識させていただきました。それは、他の製造業のお客様にも広くお役に立てるのではないかと思います。

生産現場に電子棚札を導入する「4つのメリット」

棚卸し作業

製造業の工場に電子棚札を導入することで得られるメリットは「在庫管理の効率化」だけではありません。他にも多くのメリットがあるため、ここでは、製造業の工場に電子棚札を導入する「4つのメリット」をご紹介させていただきます。

4つのメリットとは、以下の通りです。

メリット1:在庫数書き換えの自動化
メリット2:在庫の見える化
メリット3:トレーサビリティの向上
メリット4:在庫の引っ越し時の表示、所番地の書き換え

メリット1:在庫数書き換えの自動化

まずは、先ほどご紹介した「在庫数書き換えの自動化」です。

「在庫管理システムの数値」と「実際の在庫数の数値」を一致させるには、ヒューマンエラーが起こりにくい業務フローを構築する必要があります。

手書きで行う作業を自動化できることは、電子棚札の代表的なメリットの1つです。

メリット2:在庫の見える化

保管棚に設置した電子棚札には、「在庫数」「在庫情報」「バーコード」など、様々な情報を常時表示させられます。

常時、在庫情報を見える化しておくことで、実際の在庫数の把握がしやすく、製造数の管理も行いやすくなります。

メリット3:トレーサビリティが取れる

カンバンの在庫数を手書きで書き換える場合は、誰が最後に情報を書き換えたのかを正確に把握することは困難でした。

しかし、電子棚札を導入することで、全ての書き換えデータをシステムで管理しやすくなり、在庫変動のトレーサビリティが取りやすくなります。

メリット4:在庫の引っ越し時の表示、所番地の書き換え

製造業の工場の敷地は広大であるため、頻繁に入れ替わる在庫は手前に、入れ替わり頻度が少ない在庫は奥に保管することで、入出庫の作業を効率化できます。

その際に、アナログ式の場合は、在庫の保管場所を入れ替える度に、表示を書き換える必要があり、ヒューマンエラーが発生する原因となります。

そこで、電子看板を導入することで、在庫情報の書き換え作業もPCで、簡単かつスピーディに行えるため、大幅な業務効率化に繋がります。

「製造業×電子棚札」の今後のビジョン

IOT_esl3

今回ご紹介した事例では、完成した製品の管理業務の効率化についての内容でしたが、今後の製造業における電子棚札の活用方法としては、出荷する製品の「ピッキング作業」を効率化する運用が増えております。

一般的には、出荷ヤードから在庫管理場所に発注数の連絡が来たら、発注書に書かれた製品を目視で探す必要があります。この運用では、在庫の保管場所を把握していないと、スピーディーかつ正確なピッキング作業ができませんでした。

しかし、電子棚札を活用することで、ピッキング作業も大幅に効率化できます。

具体的な運用としては、保管棚に電子棚札を設置し、電子棚札のシステムと在庫管理システムをAPI連携します。その後、発注書に書かれたバーコードを専用端末で読み取ることで、ピッキング対象の製品がある保管棚の電子棚札に付いているLEDランプが点滅するようになります。

担当者としては、LEDランプが点滅している製品だけをピッキングすれば良いので、正確な保管場所を把握していなくても、スピーディーかつ正確なピッキング作業が可能です。もちろん、複数人でピッキングを行う際には、点滅させるLEDランプの色を分けることで、各自のピッキングすべき色のランプを識別しやすく設定します。

製造業に設置する電子棚札は「GRトレード」へ

電子棚札全シリーズ

電子棚札を取り扱う企業の多くは小売業への販売に注力されていますが、GRトレードでは、小売業のお客様だけでなく、アイシン様をはじめ、様々な製造工場に電子棚札の導入実績をいただいております。

製造業の工場のご担当者様で、電子棚札の導入を検討されている方は、ぜひGRトレードにお任せください。

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